認定事業

吉祥寺でやってみよう!こども体験パーク

実証実験施策募集を機に「吉祥寺でやってみよう!こども体験パーク」を開催
初開催にもかかわらず2500人の来場者で賑わうイベントに

株式会社Office Breathは、主に創業支援を行う傍ら、地域や教育分野での活動にも積極的に取り組んでいます。本多さんご自身も、3児の母として育児をしながら代表取締役として活躍中。

  • 吉祥寺でやってみよう!こども体験パーク主催者インタビュー

    1. 〈PROFILE〉本多 夏帆|Natsuho Honda

      株式会社Office Breath代表取締役
      中央大学法学部法律学科卒業
      2013年 不動産ベンチャー企業で就業後、Office Breath創業
      2014年 Breath行政書士事務所設立 代表就任
      2016年 株式会社Office Breath設立 代表取締役就任
      2017年 一般社団法人日本合唱研究所設立 代表理事就任

    まずはじめに、ご自身の会社 株式会社Office Breathについて教えてください

    大学を卒業後、国家公務員試験の勉強や、ベンチャー企業、社会保険労務士事務所で就業したのち、株式会社Office Breathを創業しました。主に創業支援を行っているので、起業したい人や何かを始めたいと考える個人が集まりやすい環境です。子連れでも安心して利用できるコワーキングスペースもあります。

    というのも、私自身、子どもを産んだときに待機児童が多くて保育園に入れず、非常にもどかしい思いをしました。「たった5分でも子どもを見てくれる人がいたら、やりたいことができるのに…」そんな想いがきっかけで、子どもを見てくれるコワーキングスペースを作りました。大人も楽しい、子どもも楽しい、が1番いいですよね。

    子ども向けにさまざまな講座も開催しているのですが、「こどもたちのためにできることを何かしたい」という人も多く集まるようになってきまして。これはもう外に出て大きくやってみようということになり、昨年初めて「こども体験パーク」を開催しました。初開催にもかかわらず約2500人もの親子が来場する大きなイベントとなりました。

    「吉祥寺でやってみよう!こども体験パーク」は、どんなイベントだったのでしょうか?

    武蔵野市の「吉祥寺パークエリア社会実験(普段とは異なるまちの姿を生み出し、パークエリアの可能性をさぐる施策)」への公募がきっかけで、武蔵野公会堂(パープルホール)を丸ごと使って開催しました。

    「好きを発見!好きを学ぶ!学ぶを好きになる!」をテーマに、ホールでは赤ちゃん連れOKのコンサート、会議室では当日練習してすぐ舞台に立てるプログラム、英語の先生との会話体験、ものづくりのワークショップや物販、言語聴覚士による相談ブースなど、遊び・学び・相談が全部詰まったイベントになりました。建物をまるごと貸し切りで使うことができたので、外のスペースが利用できたのも良かったです。

    参加した事業者さん同士のつながりができたことも大きな成果です。こういったイベントに初めて参加される方も半数ほどいらっしゃいましたので、出展者のみなさんをつなぐためにLINEのオープンチャットを利用してグループを作り、PRやSNSの使い方までサポートしました。

    実はこのグループチャットが今も時々動いていまして、いろんな情報を共有できています。「空き巣に注意!」とか地域の防犯情報なども流していたりするんですよ。ただイベントをやって終わり、ではなく、1年経ってもこういったつながりが続いているのは理想的な形だなと感じています。

    CO+LAB MUSASHINO に申請したきっかけを教えてください

    やはりこのイベントのコンセプトと、CO+LAB MUSASHINOの趣旨が合っていると思ったからです。先ほども話したグループチャットですが今では50団体以上とつながっていまして、子育て支援に関わる人たちの良い情報交換の場となっています。

    今後の展望について聞かせてください

    武蔵野市は「子育てを応援するまち」を目指していると謳っていますが、本当に子育てが応援されるまちになるためには、応援する側の人たちの存在が“見えること”が大事だと思っています。こういった人たちをもっと表に出し、目立てる環境、活動しやすい環境を整えていけば、きっと街全体の雰囲気も変わっていくはずです。今後もこういったつながりや発信の場を広げていけたらと思っています。

    今年(2025)の子ども体験パークの開催も決まっているそうですね

    2025年は10月12日(日)に武蔵野プレイスでの開催が決まっています。スペースの都合上、武蔵野公会堂で実施した時より規模は少し小さくなりますが、前回同様、ものづくりワークショップや相談ブースなど、親子で楽しめる内容を多く用意しています。なかなかこの街に大型イベント向けのスペースがないことは残念ですが、大規模でなくても、こうしたイベントを「続けること」に意味があると思っているので、今後も継続していく予定です。